わきがだけど外科手術は怖いという方必見！切らずに治せるわきが治療の最新情報

2017.08.22

汗・臭い

セルフケアに取り組んでも、わきがの症状が改善しないという方は少なくありません。対策をしているのにニオイが漏れてしまうような場合、手術を検討した方がいいケースもあるはずです。

しかし、脇の下を切開しなければならない手術には不安を感じてしまいますよね。それによって、治療に踏み切れないという方もおられることでしょう。

そこで今回は、切らずに治せるわきが治療について探っていきます。さまざまな治療法を知ることで、手術への不安や恐怖心を薄らげてくださいね。

わきがの基礎知識

汗をかくことの多い夏は、脇のニオイが気になりますよね。脇から漂うニオイは、主にエクリン腺とアポクリン腺から分泌される汗によって起こります。このうち“わきが”と呼ばれる刺激臭を発するのが、アポクリン腺から分泌される汗です。

アポクリン腺から出る汗には脂質・たんぱく質・鉄分などの成分が含まれており、雑菌がこれらの成分を分解すると刺激臭を発するようになります。一方エクリン腺の汗にはほとんど成分が含まれておらず、約99％が水分ですので汗自体にニオイはなく、雑菌がエクリン腺の汗を分解してもわきがほど強いニオイを発することはありません。

アポクリン腺から分泌される汗は、皮脂腺から出る皮脂と混ざることでさらに強いニオイを発するようになります。わきがの方が着た衣類は脇部分が黄色く染まることがありますが、これは汗に含まれるリポフスチンや鉄などの色素成分によるものです。

また、アポクリン腺は脇の下以外に乳輪や陰部にも存在するため、わきが体質の方は下着にも黄色いシミが付くことがあります。わきがは遺伝的な要素が関係しているといわれていますが、まだはっきりとした原因は解明されていません。

わきがの手術は痛くて怖い？

わきが手術と聞いて多くの方がイメージするのは、脇の下を切開する剪除法（せんじょほう）ではないでしょうか。この治療法は古くからわきが手術としておこなわれており、もっとも代表的かつ効果の高い方法だといえます。

しかし、皮膚を切開して直接アポクリン腺を除去するこの手術法に恐怖心を抱く方は少なくありません。3cm～5cm程度の切開が必要となるため術後に痛みを感じることも多く、何よりも傷痕が残ってしまうという問題があります。また、術後は患部の圧迫固定が必要です。そのため、しばらくの間は入浴や運動などを制限しなければなりません。

さらに、剪除法では医師が目視でアポクリン腺を除去していくため、取り残しが出てしまうケースもあります。つまり剪除法をおこなっても、確実にわきがが治るとは限らないというわけです。この手術法を導入しているクリニックは多く存在しますが、医師の技術が重要になるため料金や雰囲気だけで選ぶことは避けた方がよいでしょう。