外科手術だけじゃない!わきがを治療・改善するための効果的な方法について

01
汗・臭い

口臭やわきが、汗臭さなどの体臭は、大半の方が不快に感じるニオイだといわれており、体臭を予防する商品が店頭に数多く並べられています。しかし、体臭をケアする商品を使用したからといって、ニオイを完全に抑えられるとは限りません。

体臭の中でも、わきがは中等症以上になるとセルフケアだけでニオイを防ぐことが難しくなります。そのような場合、医療機関で専門的な治療を受けることがわきがを根治させる近道となるでしょう。

今回は、わきがを治療・改善するためのさまざまな方法をご紹介していきます。

わきがを軽減する方法

わきがとは、わきの下から発せられる鼻をつくような刺激臭のことです。この特有の刺激臭は、わきの下に存在する「アポクリン汗腺」から分泌される汗によって発生します。

人間が持つ汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の二つがあり、アポクリン腺はワキや陰部、耳の穴や乳頭など限られた部位にしか存在しません。アポクリン腺から出る汗はさまざまな成分を含んでおり、これらの成分を皮膚常在菌が分解・発酵することで、タマネギや生乾きのような刺激臭が発生します。

また、わきがを発症する原因は主に遺伝だということをご存知でしょうか?両親ともにわきがを持っている場合、高確率で子にもわきがが遺伝することがわかっています。しかし、わきが体質が遺伝したからといって、必ずしも体臭がきつくなるわけではありません。

これは、アポクリン腺から出る汗の成分は生活習慣やホルモンバランスなどによって変化するため、わきが体質であっても体臭を発しないケースがあるためです。また、患部を清潔に保つようにすることで、雑菌の繁殖を抑えニオイを軽減することもできます。

わきがを改善するためには、通気性の良い服を着て汗をこまめに拭きとるなど、ワキを清潔に保つことを心がけましょう。また、生活習慣によってもニオイの強さは変化するため、バランスの良い食事や運動、ストレスの軽減や良質な睡眠など、健康的な生活習慣を身につけることも大切です。

外科手術の種類と特徴

02

清潔を保ち健康的な生活を送ることはわきが改善に繋がりますが、アポクリン腺の数や大きさに変化が現れるわけではないため、根本的に治すことはできません。わきがを根治するためには、医療機関で治療を受けることがもっとも有効な手段といえるでしょう。

わきがの代表的な治療法としてあげられるのが外科手術です。一概に外科手術といっても施術の内容はさまざまで、ワキの下を切開しアポクリン腺を直接取り除く剪除法、カニューレで吸引する吸引法、特殊な器具でアポクリン腺を削り取るシェービング法などがあります。

これらの外科手術は直接アポクリン腺を除去できるという点が大きなメリットですが、皮膚を切開することになるため体への負担が少ない手術とはいえません。術後しばらくは固定が必要になり、日常生活の行動を制限されることになります。

切らないわきが治療「ビューホット」

従来のわきが治療はワキの下を切開する外科手術が主流でしたが、最近ではメスを使わない「ビューホット」というわきが治療が普及し始めています。アポクリン腺を直接除去する外科手術に対し、ビューホット治療は高周波熱でアポクリン腺の働きを抑制する仕組みです。

針の深度を細かく変えることのできるビューホットは、照射漏れが生じにくく効果的に熱を伝えることができます。また、冷却装置が搭載されているため火傷を起こしにくく、高い安全性のもとでわきがを治療していくことができるでしょう。

メスを使用しないため傷跡が残らず、外科手術のような固定も必要ありません。術後すぐに通常の生活を送ることができますので、長いダウンタイムが取れない方でも手術を受けることが可能です。

切る手術は怖いという方や、体への負担を極力減らしたい方などに適した治療法といえるでしょう。

おわりに

日々のケアだけでは改善することが難しいわきがは、多くの人々の悩みの種になっています。しかし、「治療はしたいけれど、手術は怖いし体への負担も心配……」このような理由から手術を躊躇してしまう方は少なくありません。

外科手術に不安を感じるようであれば、今回ご紹介したビューホット治療を検討してみてはいかがでしょうか。クリニックで相談してみることで、ご自身に合った最善の治療法を提案してもらうことができるはずです。

関連記事一覧